屋根瓦を下ろし、板金瓦棒への葺き替え工事を行いました。
最近は各地で大きな地震が起きていますので、地震に備えて瓦を下ろす方が増えたように感じます。
瓦自体は確かに重く、１枚3.0ｋｇ前後のものが多く見受けられます。
屋根1.0坪あたりの重さに換算すると約240ｋｇほどになります。
畳２枚に対して成人男性３名程と聞くと大したことは無いのですが、６畳のお部屋に成人男性が９人と考えると、これはなかなかと思うのは私だけではない様な気がします。
話を戻しますが、総床面積35.0坪の平均的な日本家屋で瓦の重さは軒の出を含めて、約4.5ｔになり棟瓦を含めると約5.0ｔぐらいになります。
5.0ｔは例えるなら、軽自動車５台分ぐらいに相当します。
この様な重量が屋根に乗っていると大きな地震の際に屋根と建物の揺れ幅のズレが大きくなり、そのズレが柱と梁の固定部を破壊してしまい建物全体に影響を及ぼしてしまう事が想定されます。
この様な地震の対策としては、屋根の瓦を下ろして軽くする手法は被害を完全に防げるわけではありませんが、有効な手段だと考えられています。
この様な対策工事もありますので、日本家屋の瓦屋根の場合のご参考になれば、幸いです。

リフォーム・塗装工事専門店株式会社　高橋