今後、20年程は安心してお住まいになりたいとのご要望を踏まえたプランにて、戸建てRC造のベランダ・陸屋根防水工事と外壁塗装を行わせていただきました。
経年を経たRC造に見受けられます、コンクリートの爆裂現象が現れておりましたので、爆裂箇所の左官補修も併せて行いました。
ベランダと陸屋根の防水立ち上がり面の防水シートにも経年劣化が見られ今後が危ぶまれた為、クロスメッシュでの部分補強も行っております。
外壁では、過去に行われました既存塗装面に熱膨れによる剥がれが見られましたので、外壁の含水率調査を行い、現在の外壁モルタルの含水率に適した塗料を選定し塗装を施しました。
これにより、今後の熱膨れや剥がれが軽減され外壁の良い状態を長く保てるようになったかと存じます。
お施主様にも大変お喜びをいただけました。
無事に工事が完工致しました事、感謝申し上げます。

最近（2024年～2025年）巷では、ひと昔前に流行った塗料売り込み営業が多くなってきましたので、皆様には気を付けていただきたい所存でございます。
塗装業者の営業さんが開口一番に「この塗料は今のお宅にぴったりです」「外国のメーカーが作っていますので、日本にはない最先端の商品です。」と言われましたら、ご注意下さい。
今現在、為替が円安に動いている最中で海外製のモノであれば本来はお高くなるのですが、そのような商品は、国内の塗料メーカーが製造しているOEM商品（プライベートブランド商品とも言います）になりますので、安価で提供出来るカラクリがあります。
OEM商品の良さは価格の安さですので、一概に悪者扱いは出来ません。
それでも塗装に於いては今後10年・20年の事ですので、デメリットの方が未知数ではありますが大きいと思われます。
この様なOEM商品のカタログには、拝見しましたところ15年ほど前の日本ペイント様（現在世界規模第2位の塗料メーカー）のカタログと同様の内容が載っておりました。この日本ペイント様を模した索引部分は、その塗料性能が発揮されているなら何ら問題は無いと存じます。
しかしながら、15年ほど前の技術を模して書かれておりますので、今現在の世に出回っている同グレードの塗料なら90％以上に同じ技術が使用されていますし、その技術に上乗せする改良を各メーカーが独自に行っている状況で、最新技術を謳われては売り方に疑問を持たざるを得ません。
売り方で気になる点をもう一つお話しすると、お客様より別の業者の営業さんが言ってましたとの内容で、塗装工事保証7年とか10年をよく耳にしますが、この塗装業界で私が勤め人時代の経験上、言ったもの勝ちの世界で言葉通りに実践されている会社は皆無でしたから、長期保証をやれている会社は少数派だと思っております。
この業界に身を置いている自分でもよくよく考えれば、積水ハウス様とかダイワ建設様の価格で受注しないと中小企業じゃそのような継続的な補償なんて無理だよねとの結論になります。
10年保証にも経費が掛かりますので当たり前の事なのですが、当事者であるバズのお客様も営業も話題にしておけば安心と思われているのでしょう。言ったもの勝ちの世界で根拠・エビデンスがありません。
これも、OEM商品では実際に事が起こった際に色々と揉めて不具合があると伺っておりますので、当社のお客様にはOEM商品を安心してお勧めできません。
当社では上記の様な曖昧な事はせずに、完工前に国土交通省の建築士による検査を瑕疵保険に加入する事で受けられるようにしております。
しっかりとメーカー品を使用して、見積り内容に不備も誤魔化しも無く施工をしていると、完成前に国から施工ＯＫをいただける素晴らしい制度がございますので、当社ではこの国のエビデンスを保証として付けさせていただいております。
どの様な中小業者でも使用出来る制度ですので、保証と言われましたら当社は、国のこの保証・エビデンスをお勧め致します。
逆に使用しない事にメリットがあるのは業者の方になり、お客様は使用しないとデメリットになるような制度です。

最後に様々なモノが物価高に見舞われておりますが、ご自身の大事なお住まいに知らぬをよい事に言葉巧みに安物を勧めてくる場合もある事を念頭に置いて、お住まいを守るために見極めと知識武装が必要な時代になったとお心構えをお願い申し上げます。
上記の件は、最近ではYahoo知恵袋にも削除されずに残っている事が多くなってきました。
かなり、件数が増えてきていると感じるこの頃ですので皆様、どうぞお気を付け下さい。

2025年1月7日　リフォーム・塗装工事専門店株式会社